今回ご紹介する内容は、
私が最近バイブルにしている清澤式ロンド
“後出しサッカー” です。
本当はこの清澤式ロンド、
もっと紹介しないといけない内容があるんですが、
いつ書こうかな?と思ってるいる内に、
個サル、サッカーなどでやりがちな事を、
言語化してくれた回があったので、
そちらを先に紹介しようと記事にしました。
この動画を見て、
ロンドの本質を知りたかったら各々で動画を見てみてください。
機会があれば私も記事にしてみます。
さて、
この動画の紹介は最後の見出しに貼り付けてあるので、
記事を無視したい方はそちらへどうぞ。
では地味こそ最高の理論、をご紹介します。
後出しサッカーとは?
じゃんけんでいうルールを無視するならば
必勝パターンは後出しであり、
その逆は先出しになります。
凄く当たり前のことを言っているのですが、
多くの人はサッカーやフットサル、個サル参加すると、
先出しじゃんけんをしています。
それも無意識に。
だからこその言語化であり、この動画です。
それには2つの大きな要因があると考えます。
①自分が気持ち良くなりたい
多くの人が陥りやすいパターン。
自分が華麗にドリブルして相手を抜きたい。
自分が決定的なパスを通したい。
何か派手なことをしたい。
そういう、自分が、という本能はなかなか抑えることはできません。
お金払ってるからいいじゃん、というのも一理あるので
悪いと言っているワケではありませんが、
ただ、
そういう本能に振り回されている内は
先出しじゃんけんをしてしまっている事に気が付きません。
②早くゴールに向かいたい
フットボールは点を取ってなんぼのスポーツなので、
ゴールに向かう、というのは最重要課題です。
しかしここにも大きな落とし穴が。
点を取ることだけに集中し過ぎて、
前しか向かない、いわゆる猪突猛進してしまうと、
相手の守備網に引っかかってしまって、
特に個サルのようなフットサルの広さでは、
即失点に繋がるケースは珍しくありません。
状況を無視した、
とにかく前を向く、
とにかく前へパスを出す、
とにかく前にボールを運ぶ、
も先出しじゃんけんをしてしまっている原因といえます。
そのプレーに意図はあるのか??
先にも話をした、
自分がやりたいからする。
状況を無視したプレーをする。
いずれにしてもそれはただの博打です。
成功したらラッキー
失敗したらたまたま、という認識が、
ずっと同じことを繰り返すスパイラルに陥ります。
・なぜ外へ展開して崩していくのか?
・なぜゴールに最速で向かわないといけないのか?
それらを何となくでやっていると再現性は低くなります。
我々がしなければならないのは、
相手を崩すことができる必勝法の再現性を高めることにあります。
こうやったら相手は簡単に崩れる、
というパターンを多く持たなければならないのです。
それが、頭を使ってプレーする、になります。
頭を使ってプレーするメリットはたくさんあります。
例えば、
・体力を温存できる。
無駄に動く必要がなくなるので、
体力がない人や、夏場などで自分自身を助けることになる。
・ケガのリスクを下げる。
ドリブルが好きな人というのは、
それだけ接触が増えるということ。
ファウルか違うか、が問題なのではなく、
そういうリスクを理解しているかどうかの問題。
また無駄に動くことがなくなるので、
それだけカラダの負担を下げることになる。
つまりケガのリスクが減る、に繋がる。
このように、
自分の在り方、が間違っていたらそれだけリスクを背負うことになり、
逆に在り方さえ合っていれば、最小の労力で最大の成果を生むことができます。
私的にはどうせ同じお金を払って参加するなら、
そうした方がいいんじゃないか?って思います。
ついでに先の質問の回答です。
なぜ外へ展開するのか?
⇒それは相手が中を絞って守備しているから。
なぜゴールに最速で向かわないといけないのか?
⇒それはカウンターになったから。
逆に、
相手が広がって守備してるなら、外へ展開してはいけません。
相手が戻って守備を固めてるなら急いで攻める必要はありません。
これが後出しサッカーです。
これを理解していない人は、
相手が広がって守備しててもお構い無しに外へ展開するし、
相手がガッチガチに守っていても、平気で相手に突っ込んでいきます。
そりゃボール奪われるし、
体力使わされるし、
失点するし、
気分落ちるし、
接触するし、
最悪ケガしますよね。
ガッチガチに守るチームを崩す方法
今回の動画の焦点は、
ガッチガチに守る相手をどうやったら崩せるか、です。
何も考えていない人、
自分に自信がある人は無理やり突破しようとしますが、
私からしたら、人(=相手)を舐めすぎ、と思ってしまいます。
それが通じるのって、
よほど実力差やフィジカルの差があるか、または運が良かった、くらい。
重要なのはリスクを背負わなくても相手を崩せたら、それが一番いいし、
なによりそこで自分の実力やフィジカルを発揮できたら、鬼に金棒なワケです。
逆に、
そこまでテクニックや実力、フィジカルに自信がない人でも、
理論さえ分かっていたら、最小の実力で大きな成果を得ることができます。
つまり、
必要最低限のボールを止める、蹴る、運ぶができるなら十分に楽しむことができます。
ただ、そのためには意識を変える必要があります。
①しっかり状況を把握するクセをつける
後出しジャンケンする為には、
相手が何を出したか、を見なければ、
自分が何を出したらいいのか分かりません。
自分がどこにいて、そこには相手が何人いて、
味方はどこにいて、を把握しなければなりません。
②ポジショニング
私が最近、個サルが楽しく思うのは、この清澤式ロンドのおかげ(笑)
足元に自信がなくても、ポジショニング一つでその不利な立場は解消されます。
何となくポジショニング取っている人と、
明確に意図をもってポジショニングしている人とでは、
圧倒的な差が生まれるので、
ポジショニングを意識してください。
この動画ではその部分は少ししか触れられていないので、
もっと知りたい場合は、他の清澤式ロンドの動画を見てみてください。
この動画では、より崩す為のポジショニングを指摘されているので、
このポジショニングも覚えましょう。
③ズレや誘導を意識する
この動画でも特に強調されている部分。
ほんのちょっとの工夫で、戦況は大きく変わります。
例えば、真正面に相手を向かえた場合。
これは圧倒的に自分が不利になります。
この状況を作ってしまったら大概ボールは奪われます。
しかし、トラップや少しのドリブルで左右にずらした場合、
相手の真正面ではなく、
斜めの関係になった場合、
状況は大きく変わり、自分が有利になります。
なぜなら縦へのスペースができるから。
縦へのスペースができてしまったら
守備側はそのスペースを埋めざるを得なくなります。
その隙を使えるようになるので見える世界が変わるのです。
この
ほんのちょっとのズレを生み出せるか否かが、
勝てる勝てない、素人玄人の違いになるのです。
④細かいパスの有用性
③が理解できていれば、この④も分かると思います。
相手を崩すのに大きなズレは必要なく、
小さなズレで十分勝てるようになっています。
動画を見たら分かりますが、
味方と距離が近い中で、
短いパスを繰り返しすることで、相手を崩せています。
つまり、
小さなズレを生じさせることで、
後に大きなズレを生ませる、というのが本質。
だから近い味方にパスするのはとても意味があること。
これを理解していない人は結構多く、
理解していないから、
すぐ前を向く、
近くの人を無視する、
だからロングパスや浮きパスを多用する、に繋がります。
ゆえに出しての技量と、受け取る側の技量が試される博打になるのです。
しかし、
この理論が分かれば、
そこまで大きな技量は求められないので、
お互いの負担は減るのです。
⑤相手を動かす
③と④の目的ですね。
こっちはゴールを奪いたい、
すなわち相手はゴールを奪われないように守るワケです。
当たり前ですけどね(笑)
だから相手がいないところを探してそこを突く、が基本になり、
そのスペースへパスや浮きパスを出すワケですが、
もう一つやり方があります。
それは相手がいるところへ敢えて行く、です。
そして進路やスペースがなければ、
開けてもらえばいい、です。
それが③と④です。
相手が下がってガチガチに守るならば、
釣り出して崩してあげたらいい。
③と④でも話しましたが、
相手を崩すのに大きく崩す必要はなく、
ほんの少しのズレで十分なのは理解しておいた方がいいです。
当たり前の話ですが、
自分が伸ばせるギリギリの手足の先、
よりも1センチ外にあるボールは触れることはできません。
この1センチを甘く見ている人が多いですが、
この1センチをこだわれるかどうかで、成否が大きく関わってきます。
ここの意識が変われば③と④の理解が進み、
手札が増えるので、後出しジャンケンができるようになるのです。
では動画をどうぞ
動画内ではこの動画
人気、再生数が少ないだろうな~とぼやかれています(笑)
それはなぜかというと地味だから。
派手じゃないから。
自分が目立たないから。
人はコツコツ努力するより、必殺技ドーン!の方が好みです。
また、
分かりにくいより、分かりやすい方に飛びつく習性もあります。
つまり、
頭つかうより、フィジカルに頼った方が分かりやすいですよね。
体を鍛える。ドリブルの種類を覚える。
そしたら相手に勝てる。
それがなかったら相手に負ける、仕方ない。
実に分かりやすい。
別にフィジカルに頼ることは間違ってはいないんですが、
大抵の場合、頭を使うことからの逃げ、という理由なので、それが問題なのです。
陰にこそ真実が隠されている、というように、
地味にこそ本質が隠されています。
是非その本質をこの動画で感じてみて下さい。