今回は
“発達障害” についてご紹介。
うちの子、という題目ですが、
これは何も子供に限ったお話しではなく、
成人されている方にも普通におられます。
で、
普通に生活されているので、普通に接するのですが
明らかに普通じゃないことが話してる中で気づきます。
前回の記事で、
“会話ができない人” についてご紹介しましたが、
会話ができない人のほとんどが、
この発達障害によるものだということが
この記事を読んで頂けると理解できると思います。
…が、
そもそも ”発達障害” と言っているが
“障害” っと言ってしまうのは果たして正解なのかどうか??
元々は何もなかった、知られていなかったから
認識、区別するために
病名というか、症状名を名付けたのだろうと思いますが、
それによってダメのレッテルを貼られていない?という疑問が残ります。
だって障害って言ってしまうと
明らかにダメなイメージがありますよね??
正常とか言ってしまうと、
異常がダメなイメージになって、
自分がそうなら落ち込みますし、
我が子なら申し訳なく思ってしまうでしょう。
そもそも障害とか異常って
比較から生まれている言葉です。
基準が変われば正常も異常も変わってくるので
本来は気にしなくても良い言葉なのですが、
他人の目を気にしすぎる日本人ならば、
それも無理な問題と言えます。
今回は、
発達障害について、
そもそも障害ではなくて個性である、と認識し
誰に気にすることなくどうどうと生きる
またはどうどうと長所を伸ばしたら良いというお話しをしようと思います。
そもそも発達障害って何??
私の知人にダウン症の方がおられるのですが、
その流れで知的障害や発達障害などの
言葉を知るキッカケとなりましたが
正直よく分かんないですよね。
で、
どうやら発達障害という大きな括りの中に、
知的障害や、ダウン症などの症状があるみたいです。
その発達障害ですが、
大きく分けると3つに分ける事ができるそうで、
それが
“ASD” (=自閉スペクトラム症)
“SLD” (=限局性学習症)
“ADHD” (=注意欠如多動症)
これらは一つだけ発症する方もいれば、
複数発症する方もおられ、
ASDとADHDを同時に発症されている方がいわゆる
知的障害・知的発達症と呼ばれているそうです。
ASD(自閉スペクトラム症)とは
ASDは診断基準や時期によって、
以下のように言われることがあります。
アスペルガー
高機能自閉症
広汎性発達障害
自閉とは、
対人・対外を避けて
願望や苦悩などを内に内に秘めてしまうことを言います。
ASDの特徴は、
特徴①コミュニケーションが苦手
一般的にASDの方は、
・他人との気持ちの共有ができない。
・会話のやり取りが難しい
・相手の表情から気持ちを読み取れない
などの理由からコミュニケーションがかなり苦手です。
ただ、
自覚がない方も多いので、そういう方は
コミュニケーションを苦手としていない認識なので
かなり厄介です。
会話ができない人の特徴は
以前の記事でまとめているので参照してください。
特徴②感覚がずれている
一般的にASDの方は、
・音や光などに対する鋭すぎる様、または鈍すぎる様
・多い少ない、長い短いなどの感覚のずれ
・モノや行動の反復性やこだわりの強さ
などの特徴が挙げられます。
例えば感覚のズレで言うと、
ちょっと不満そうにしている人を見ると、
かなり怒っていたと表現してきたり、
一か月の出来事を、数年くらいの出来事のように話したりします。
また反復性やこだわり部分で言うと、
人にはない執念じみたこだわりを発揮します。
〇〇しないと気が済まない、という人は
それに該当すると思います。
例えば残したくない、という強い気持ちがあったら
タオル一枚でも洗濯機を使って洗濯します。
このように、
一般的な感覚がASDの人たちとは違うので
だから揉めたり問題が起きたりするのですが、
逆を言うとこれこそが個性と言える部分で強み、
と言えるのです。
SLD(限局性学習症)とは
SLDとは難しく聞こえますが簡単に言ってしまうと、
学習が困難な人を差します。
なぜ困難なのかというと以下の理由が挙げられます。
・文字を読むことができない
・読んでも理解することができない
・書くことができない
・数の理解や計算ができない
テストの点数が低いからSLDというワケではないので注意。
ADHD(注意欠如多動症)とは
一般的にADHDの方は、
・話に集中できない
・作業が不正確
・無くしものが多い
・体を常に動かす
・おしゃべり
・待てない
などの特徴が挙げられます。
主にADHDのタイプは、
不注意・多動性。衝動性の3つがあり、
不注意型
多動・衝動型
両方の不注意・多動・衝動型があるそうです。
ちなみに多動とは、
他の事に意識を向けまくる、または体を動かすことによって
一つの事に集中できない様をいいます。
ゆえにADHDの方はマルチタスク、
いわゆる複数のことを一気にこなすことを苦手としています。
なぜならマルチタスクをこなせる人というのは、
一つ一つを確実にこなしていく、
言い換えると集中して片付けていくことに対し、
ADHDの人は一生多動しているからです。
ただ逆に、
多動させなければADHDの人たちは
凄まじい能力を発揮します。
集中力がないのが難点なので、
逆に集中できるようにしてあげたら
一般の人よりも集中して成果をあげることができます。
例えば、
〇〇して▢▢する、と言っちゃったら集中できないので、
まずは、〇〇しなさい。
それが終わってから、▢▢しなさい、と言ってあげたら良いのです。
他の子達に劣っている??んなワケない
ここまでいわゆる発達障害と呼ばれる特徴を
挙げてきましたが、
SLD以外は個性があることもお伝えしました。
ASDは、人と感覚が違うからこそ能力が発揮できる。
ADHDは、集中できれば凄い力を発揮することができる。
ADHDについて、もっと言い方を変えたら、
好きなことについては、とことん突き詰めることができる能力。
発達障害とは生まれつき、
ある脳の部分が正常に働いていないからそうなるらしく、
そこから社会を生きていく中で
様々な歪みを経て、自覚していきます。
だから障害、なんて命名されるのですが、
そもそもその考え方や見方を変えましょう。
例えば盲目(目の見えない人)は聴覚(耳)が
異常に発達する、なんて聞いたことがありませんか??
いわゆる目で見るリソース(エネルギー)を耳に割けるからです。
つまり、
発達障害と呼ばれるASDもSLDもADHDも、知的障害も、
そこで失ったリソース分
必ず何かにリソースが割かれているとしたら、
凄いと思いません??
有名人や英雄に発達障害の人が多い件
個性や集中力、衝動性など、
いかんなく発揮している有名人やスポーツ選手は
事実としておられます。
発達障害を、
人とは違うダメなヤツ、ではなく
人とは違うからこそ
自分の強みを発揮できる、にすれば全く問題ないのです。
活躍している
有名人から勇気を貰って下さい。
ASDの有名人
イチローさん
米津玄師さん
スティーブ・ジョブズさん
イーロン・マスクさん
歴史上の人物で、だったかも?に、
織田信長
レオナルドダヴィンチ
アインシュタイン
など
SLD有名人
トム・クルーズさん
ウィル・スミスさん(失語症)
黒柳徹子さん
など
ADHD有名人
長嶋茂雄さん
さかなクン
ジミー大西さん
歴史上の人物で、だったかも?に、
坂本龍馬
エジソン
モーツァルト
など
特別学級は必要なのかの是非
小学校や中学校には
特別学級なるものがありますが、
はたしてアレは必要なのかどうか
非常に疑問です。
それこそ昔は
運動が得意な子は勉強ができない、
勉強できる子は運動が苦手、でOKな世界でした。
じゃ~別に、
芸術が得意な子は勉強が苦手、でもOKじゃないですか??
何か得意なことがあったら、それでOKじゃないですか??
何から何までみんな同じ、とする教育が間違っていると思うんですよ。
個性が個性が、とスローガン立てている学校ありますが、
やっていること無個性教育です。
SLDの人は特に、
文字や数字を理解できないので
絵、などで学習を促す必要がありますが、
それはそれだと思うんです。
むしろ、
特別学級として、
明らかな別の人という区分があった方が
いじめの誘発や、
変な誤解を招く原因かと思います。
あの子は絵が上手いから凄い、
あの子は魚について物凄く詳しい、とかで
シンプルにいいと思うんですよね。
勉強ができなくても。
勉強って、
テストで良い点を取ることが目的ではなく、
新しい知識や発見の為のものだと思っています。
運動面や芸術面などの向上のためにも、
特別学級じゃなくて、
普通に授業受けさせて、
普通に過ごせばいいと私は思います。
当然、
周りの理解は必要になってきますが。
偉人たちの言葉はありがたいが…
良い悪いの問題ではなく、
集団生活を得意としている人と、(=一般人)
個人で能力を発揮する人と、(=発達障害と呼ばれている人たち)
が単純にいるよ?というお話しです。
それを、
今の学校ではみんな一緒・みんな同じ、という
教育をするから歪みが発生するのです。
そりゃ~
集団生活が得意な人に個性が~とか、
個人主義が得意な人にコミュニケーションが~とか言ったら、
ストレスでしょ(笑)
ゆえに偉人の名言だって鵜呑みにすると
辛くなりますよ??(笑)
努力しろ!!という個人主義の人の言葉は
集団生活が得意な人からしたら難しい話しだし、
逆もまた然りなのですから。
話し半分に聞いておいて、
できることだけ聞き入ったらいいんです。
親が信じずしてなんとする
子供からしたら一番頼りにしているのは親です。
その親があたふたしたり、
他人と比較したり、
あまつさえ下に見たり否定したりなんて
論外だといえます。
我が子を信じずして何が親か、と。
堂々と我が子を誇ればよい。
他人に何を言われようが動じず、
最適な道筋をたててあげるのが親の務めです。
先にも述べた通り、
発達障害と呼ばれている有名人の人たちは、
世に変革を、
世の人々に勇気と喜びを与えてきました。
ならば我が子だって革命児や変革を起こせる子に
育て上げればよい。
実は、
発達障害は70%だったかな?
遺伝するとのことです。
で、
あるならば世の中に絶対に必要とされている存在なのです。
神様の計らいなのです。
それも当たり前で、
いわゆる正常と言われている人たちだけだったら、
何も起こらないので、
人類はとっくの昔に絶滅していると思います(笑)
まぁ何をもってして正常かどうか分かりませんが、
人と違って良い。
それが我が子だったらなお良し。
そのくらいの気概を親は持ってあげて下さい。
簡易診断方法
簡易的ですが、
簡単に見分けがつく特徴を挙げていきます。
周囲から不思議な人と言われる
明らかに会話していて
「あれ?」って思ったら要注意。
感覚も感性も違うので
すぐに分かると思います。
仕事でのミスが多い
ミスが多い、もそうですが、
意味の分からないミスをする、といった方が正解かも??
感覚や感性が違うので、
指摘しても別の解釈をしてしまう恐れがあり、
あるいは聞いていそうで聞いていないことも多々あります。
だから同じミスをする可能性が高くなります。
本質の理解が難しいので
同じような間違いをしたり、
応用が効かなかったりします。
忘れ物や紛失が多い
聞いていそうで聞いていない、の
派生で不注意が違う方向へ行くと
忘れ物や紛失が多くなります。
要は普段から集中力がないので、
記憶の抜け穴、みたいなことが多々あります。
その抜け穴中に何かあった場合、
忘れ物や紛失が発生します。
冗談を真に受けてしまう
これはマジでそう。
感覚もさることながら、
相手の雰囲気や状況、反応をフル無視して、
言葉だけを拾う特徴があるので
これは分かりやすいです。
逆に、
向こうさんが明らかな冗談を言ってきて、
補足で「冗談ですよ??」と念押ししてきて
「分かっとるわ」という会話
結構あります(笑)
付き合い方
冒頭にも述べた通り、
発達障害と診断されて自覚している人もいれば、
そうじゃない無自覚の人もいます。
そして、
その無自覚の人は
我々が思っているよりも
普通におられることを知っておいた方が良いです。
なぜなら知らないと、結構な割合でもめ事が発生するからです。
彼ら彼女たちはそれこそ
悪気なく、無邪気に
人を傷つけたり、気分を害させたり、
もう一度言います。
悪気なく、無邪気に言ったり、やったりします。
ここが重要で、悪気がないのです。
だから始末が悪い。
なので彼ら彼女たちと付き合う上で重要なのは、
上手く付き合うか、付き合わないか、
この2つになります。
知人や後輩、部下の場合
以下の記事にも書いていますが、
そもそも、
同じ人間だと思っているからこそ
同じやり方や同じ対応をしてしまい、
そして失敗します。
明確に、違うんだ、という認識をすることができれば、
同じやり方や同じ対応では
ダメなことに気づけます。
さて、
発達障害の方にコミュニケーション能力を上手くさせようというのは、
先の記事を読んで頂けたら分かるように、
並大抵の時間・労力・費用がかかることが容易に想像できます。
ならば優先させるべきは、
特有の個人能力をいかに発揮できる環境を用意してあげられるか、です。
彼ら彼女らを輝かせられるかどうかは、
我々にかかっているのです。
また、
だからといって腫れ物に触れるような、
または臭いものに蓋のような接し方はいけません。
変なことを言い出したり、
変なことをやらかした場合はキチンと
何度でも指摘してあげましょう。
本人たちはホント悪気なく、無邪気にやっているので
言わないとマジで気づけません。
言い続けたら彼ら彼女たちも少しづつ変わっていきます。
本人たちのことを想うなら、
根気よく伝え続けましょう。
怒りたくなる気持ちはお察ししますが、
そういうものだと割り切りましょう。
ちなみに、
そこまでやる義理がなければ
ソッと離れる事をオススメします。
上司や目上の人の場合
今すぐ付き合いをやめるか、
会社の場合、転職する事をオススメします。
なまじ、
そういった方々は能力が高い分
要職に就くことが多々ありますが、
人の気持ちが全く理解できないので
改善を求めるだけ時間の無駄です。
治療法
人間の体は、
脳からの電気信号で動いています。
で、
発達障害の方は
その脳の一部が正常に動いていない事から起こる現象で、
つまり電気信号さえ正常に動かせられれば
何をもって普通とするかは人それぞれですが、
普通になります。
なので電磁気?だったかの治療を受ければ
完治どころか能力向上とのことですが、
まだ永久的ではないことと、
一時的に治ってもその反動がエライことになるとかで、
研究中とのこと。
ただ
ここまで記事を読んで頂けてたら
ご理解いただけてるかと思いますが、
何をもってして正常とし
何をもってして異常とするかは人によって
価値基準が違うので
慎重に考えた方がいいかもしれません。
最後に
偉そうにつらつらと書きましたが、
私がこのような事実を知ったのは
30代後半です。
私も発達障害のことは全然知らなかったし、
発達障害と聞くと、
障害、の部分だけで障がい者なんだ、と勘違いしていました。
それが実はそこら中に発達障害の人がいて、
日々勉強させられています。
何度も紹介しているこの記事でも書いていますが、
私も、
みんな同じ人間、
だから
あるのは経験や情報、能力だけの差、だと思っていたので、
教えたら同じになれると勘違いしていました。
なので、
みんな救える、という理想論を掲げていましたが、
みんなは救えない、という事実を知り、
いや、そもそも救う必要がないのかも、という結論に至っています。
なので単純に正義は一つではない、
ということが分かる一つの事象ではないかな?と思います。
少なからず、
今回の記事で
“発達障害の方々との付き合い方” の
ヒントにはなったかな?と思います。
一人でも多くの方がこの事実を知り、
そして人間関係の構築、
社会や文化の発展に繋がればいいなと思います。