トレーニング

 

私も早いもので40歳以上になりました。

35歳から始めたトレーニングのおかげで、
現役の時よりもサッカーが楽しめているし、
むしろどんどん上達していく自分を見て満足しています 😛

そんな私ですが、
35歳からトレーニングを初めて始めたワケではなく、
実は25歳からやっていたのですが、
25歳からの10年間の成果は、ほぼ0といっても過言ではありません 😥

なぜならトレーニングをやってはケガし、
トレーニングをやってはケガし、を繰り返していたので
むしろトレーニングをすればするほどパフォーマンスが低下していたんですね。
だから正直この10年間はサッカーが嫌いになっていましたし、
「もう引退や」 が口癖でした。

ではその10年間は何をしていたんや??って話ですが、
理由は簡単。
今回ご紹介する
“パフォーマンスピラミッド” を理解していなかったから。

で、おそらくですね
大多数の人は私と同じ過ちを犯していると思います。

トレーニングといったら何を思い浮かべます??
走り込みや筋トレ、ストレッチって思っていません??

もしそう思っているならば
きっと私の10年と同じ道を歩みます(笑)

そうならない為にも
運動とは?トレーニングとは??のお勉強をしましょう。

 

何を鍛えなければならないのか?

トレーニングは必要??

私は10年の失敗と挫折を経て、
今、上手くいっていますし、人生を楽しんでします。
そしてそんな様子を見て
一緒にトレーニングをされている方もいるんですが、
その方々も成果を出されており、
「おぉ、すげー」 って驚いています。

だから他の常連のお客さんとかにも、
「一緒にトレーニングしませんか??」と
お誘いするのですが、基本的にお断りされます(笑)

その断られる理由が、
「しんどいから」
「アスリートを目指してるワケじゃないから」
「まったり蹴りたいだけだから」

そんな理由が多いのですが、とんでもない。
しんどいから、はまぁ別として、
アスリートを目指していない??
まったり蹴りたいだけ??
いやいやいやいやいや。
全然違います。

トレーニングしなければ、
そのまったり蹴り続けることも困難になってくるんですよ。
だってケガをするから。必ず。
足が痛い
腰が痛い
ひざが痛い・・・ってね。

だから楽しくボールを蹴り続ける為に、
トレーニングをして、維持するんです。

スポーツをしていない人はトレーニングどうでしょう??
将来寝たきりになる?
要介護状態になる?
子供に面倒を見てもらう?
それで良いなら必要ないでしょうね。
そんなレベルです。

 

ただそんなに難しく考える必要はありません。

確かに、
歳を取れば、筋肉の強さ、柔軟性、関節の可動域などは悪くなります。
これは事実で、どうしようもありませんが
歳を取っても伸ばせる能力はあります。
むしろ歳を取っている方が理解しやすいといってもいい。
だからその情報を知ることさえできれば、
恐れる必要はないのです。

具体的なトレーニング内容は次の記事にするとして、
座学的な基本を知ってもらいたいなと思います。

お子さんの教育、トレーニングに活かせる内容なので、
是非覚えておいて下さい。

 

パフォーマンスピラミッド

ピラミッドの概要

人生において、
また人間関係や仕事などの全てにおいて、
なぜ??の考え方が非常に重要で、
それに対して何、をするのかがポイントになってきます。

人生観もそうですが、
まずはトレーニングにおいてこのピラミッドは、
なぜ??の部分の目的を教えてくれます。

まず上図において、
運動やトレーニングにおいて上達する流れは
必ず下から上、です。
つまり、
ムーブメント ⇒ パフォーマンス ⇒ スキル、の順になります。
その逆はあり得ません。

また、
スキルと、
パフォーマンス・ムーブメントは明確にカテゴリーが違います。
それは、
相手か自分かということ。
スキルは相手に対するベクトルに対して、
パフォーマンスとムーブメントは自分自身のベクトルになります。

先程、
上達する順は下から上とお伝えしました。
上から下はあり得ません。
なのでトレーニングにおいても、
仕事や人間関係、
人生においてもいえる事ですが、
人に勝ちたかったら、まずは自分自身に勝つ必要がある
そんなお話になるのです。

では1つずつ見ていきましょう。

 

スキル

ピラミッドの頂点に位置している、
スキル。

スキルはみんな大好きで、習得しようと躍起になります。
理由は簡単。
スキルのあるなしで、対人対物における是非が大きく影響するから。

あとはこんな理由が多いですね。
かっこいい、分かりやすい、評価されやすい、
みたいな俗物的な考え方です。

動機はどちらでも構わないのですが、
勘違いされていることがあります。
それはスキルや技というのは、
筋力や柔軟性などがあって始めて発揮されるものだということを。

例えばある技を習得する上で、スピードやパワーが必要、
だけど、それが全くなかったらどうなりますか??
あるいは、相手の方がスピードやパワーがあった場合はどうなるでしょう??
ただの小賢しいテクニックとなります。

このように、
スキルは非常に大事ですが、
そもそも土台ができていないのであれば、
それは宝の持ち腐れとなるのです。

だからこそピラミッドの一段下、
ファンクショナルパフォーマンスが大事なのです。

 

ファンクショナルパフォーマンス

ファンクショナルパフォーマンスとは、
簡単に言ってしまうとフィジカルになります。

そして大体の人が運動をしようとして始めるのが
このファンクショナルパフォーマンスですね。

いわゆる筋トレやランニングとかです。

ファンクショナルパフォーマンスには以下のような種類があります。
・筋力
・俊敏性
・スピード
・パワー
・持久力など

フィジカルが重要なのは説明しなくても分かりますよね。

運動といえばフィジカル
フィジカルといえば運動、というくらいに分かりやすいです。

しかしここには大きな落とし穴があります。

例えば、
フィジカルトレーニングで腹筋しました!
フィジカルトレーニングでダッシュしました!
フィジカルトレーニングで腕立てしました!
………
……

だから何なん??
そんな事が発生してしまうのです。

 

正直、
筋肉ムキムキな人が、そうでもない人に負けることは普通にあります。

また、
フィジカルトレーニングをしてケガをしたり、
ケガをしやすくなったりすることも多々あります。

それはなぜなのか??

それはパフォーマンスを十分に発揮できる状態にないから。

なぜ小柄な日本人が、
倍以上も大きい外国人を投げ飛ばすことができるのか??

圧倒的にフィジカルで負けていても、
勝てるのにはちゃんと意味があるのです。

それがさらにピラミッドの一段下の、
ファンクショナルムーブメントに答えがあるのです。

 

ファンクショナルムーブメント

そもそも、その体……ちゃんと動かせています??
それがファンクショナルムーブメント。

パフォーマンスを十分に発揮できる状態にする、のが
ファンクショナルムーブメントです。

ファンクショナルムーブメントには以下のものがあります。
・安定性(スタビリティー)
・可動性(モビリティー)
・姿勢(アライメント)
・柔軟性(関節の可動域)
・呼吸
・連動性など

一般的において、
姿勢がキレイな人は、まずいないといっても過言ではないでしょう(笑)

だから、
安定性も、可動性も、柔軟性も、連動性もありません。
ゆえに呼吸も乱れています。

その状態でスキルを習得しようとしました。
フィジカルトレーニングしました。
そりゃケガするよねって話しです。
そりゃ結果出ないよねって話しです。

圧倒的に足りてないのはフィジカルではなく、
このムーブメントです。

なのに、
一番軽視されるのもこのムーブメントです。

トレーニング自体、
地味でしんどくて面倒くさいですからね(笑)
分かります。

しかし、
ここをちゃんと直視できるか、
素直に受け入れられるか、で
大きく結果が変わってきます。

ちなみに、
柔軟性を上げるためにストレッチしていますけど?って方もいると思います。
方向性は正しいのですが、
1つ忘れていることがあります。
姿勢ですね。
姿勢が悪いとそのストレッチも悪い方へ働きます。
普通にケガをしますし、腰やひざなどを壊す要因となります。

じゃ~整体やマッサージをした方が良い??
それも正解ですが、しかしほぼ不正解といってもいい。
なぜなら外圧の力ですし、何より圧倒的に数が足りない。
週一回なんかでは正直変わらないです。

ではどうしたらよくなるのか?
それがトレーニングになるワケです。

自重、いわゆる自分の力で体を動かし、
そして数をこなす事によって、
健康的に、かつ自分が思ったように体を動かせるようにするのです。

具体的なトレーニング内容は、
次回の記事でご紹介します。

とりあえずファンクショナルムーブメントが
かなり重要。
これがなくして、フィジカルもスキルもない、という話しを
覚えておいて下さい。

 

ちなみに私と一緒にトレーニングしてる人達はこんな声を聞きます。
個人差はあるので鵜呑みにしないでほしいのですが、
「腰痛がなくなった」
「ケガをしなくなった」
「パフォーマンスが向上した」 など

 

別に店長式メソッドとかそんな偉そうなモノではなく、
普通にYouTube にある動画のトレーニングをするだけなので、
無料でできます。
あとはあなたのやる気次第です(笑)

 

どこでギア入れますか??

この理論って、
若い子たちが理解し、
実践できたら非常に強力に、優秀に育ちます。

しかし残念ながら、若いうちはいかんせん体が動くから理解できない。
地味でしんどいから、軽視もする。

一方の我々オールダーは、
今までのように体が動かなくなるので頭を使うようになる。
ゆえにムーブメントを重要視するようになります。
とはいえ同じオールダーでも、
まだまだ若いつもりでいる人も多いのでやはり軽視します。

なので、
理解できた人だけが頭一つ抜きん出た状態になるんでしょうね。
誰でもできることではないのは分かっています。
地味でしんどいから(笑)

 

さて、
あのハンマー投げの室伏さんもこう言っています。

解剖学的に、
歳をとれば筋肉や骨格系、関節の可動域の衰えは止められない。
しかし1つだけ伸ばし続けることができる能力がある。それがムーブメントである。
正しい筋肉に、正しい指令を送ることができれば
パフォーマンスの維持、むしろ向上させることができる

 

正しい筋肉に、正しい指令を送る。
これこそが圧倒的に我々に足りてないことなのです。

 

ムーブメントなしに、
フィジカルを鍛えても意味をなしません。
むしろケガをします。
私もそれでケガしまくってました。
そして結果も出ませんでした。

じゃ〜ウォーキングしたらいい?
はい、一緒です。

ムーブメントなしのウォーキングは、
負荷が小さいからケガのリスクが低いだけで効果は極小。
つまり時間と労力に比例した体力と筋力はつきません。
むしろ疲労だけがたまっていきます。

重要なのは強度ではありません。
ムーブメントがしっかりしていたら、
ウォーキングでも十分な運動になるのです。

なのでスポーツをしていようが、いていなかろうが
激しかろうが、まったりしようが、
そんなことは全く関係ないのです。

 

以上。
いつムーブメントに目覚めますか?というお話でした。